タンカンは順調です

いつの間にかの10月です。日中はまだまだ暑いです。

毎年のようにドキドキしていますが、今年は今のところ台風などの自然の脅威にさらされていないので、とても順調にタンカンが育っています。

タンカン10月

6月後半から7月にかけて摘果、9月頃から夏芽切りをボチボチ始め、肥料仕込み撒く、草刈り、鹿との戦い。まーやることは沢山あります。

自分とこのだけではなく、他の農家さんの作業を手伝いに行っているので、気がついたら夏が終わろうとしていて、こないだ焦って海に泳ぎに行きました(笑)。

竹藪除去

今日は畑にある竹藪を近所の農家の人に頼んで、ユンボ(ちっちゃいけど結構やりよる)を使って根っこから掘り起こしてもらいました。ここには大名竹という地元の人に人気の筍が生えてくるのですが、放っておくとどんどん広がって邪魔になります。

当初は地道に手で切りながら枯らしていこうと思っていたのですが、予想を遥かに超えて、竹の根がいたるところに伸びていたので、機械を使わないと私達にはとても無理な作業でした。1日がかりで作業完了しました。

竹藪除去2

掘り起こした竹の根は、植えるとまた成長するので、欲しい人に取りに来てもらいます。

竹の根の山

この場所にはいずれドラゴンフルーツを植えようと思っています。

カミキリムシ対策

先週からカミキリムシを確認していたので、早く対処したかった「バイオリサ」。

連日の大雨から一息ついて、且つ明日は晴れ予報なので、やっと木に巻きつけました。

バイオリサは微生物防除剤で、カミキリムシが触れると有効成分である糸状菌に感染し殺虫します。設置後30日間持続し、テープを木に巻きつけるだけなので、簡単に防除できます。

畑にいるカミキリムシの種類は「ゴマダラカミキリムシ」。

5月中旬から8月くらいまで現れます。

成虫になって現れた後、葉っぱを食べ、後尾し産卵します。

木の幹や、枝のY字になっているところに卵を産み付けるのが好き。

この卵に気づかずにいると、その後幼虫(テッポウムシと呼ぶ)となり、木の中に入りかじりりながらさまよいます。

テッポウムシが木の枝や幹をかじりながら一周すると、その部分より上は枯れてしまうか、樹勢が極端に悪くなります。

このテッポウムシがかなり厄介な幼虫なんですが、そのテッポウムシに入り込まれないよう、まずは成虫のカミキリムシをやっつけることが最初の対策となります。

うちの農園のカミキリ、テッポウムシ対策は

(対策1)

雨が降っていなければ、朝早く行って木を揺らすと、まだぼーっとしているカミキリムシがボトッと落ちてくるので、簡単に捕殺できます。

陽が完全に登っていると飛び立ってしまうので捕まえるのは難しくなります。

(対策2)

カミキリムシがバイオリサ を巻いたところに留まれば12週間で死にます。

(対策3)

木を毎日チェックし、卵を産み付けられていたらこすり落とします。

(対策4)

木屑を発見したら、必ずテッポウムシがいるので、細い針金でほじくり出して捕殺します。

この時期になると、毎日木のチェックを欠かさないのですが、それでもいつの間にかテッポウムシにやられるのです。

でもこのチェックを怠ると、あっという間に木は弱って枯れてしまうのでとても大事な作業です。

今日の戦利品。やっとまとまって収穫できました!

5月のたんかん

たんかん小さな果実

花びらが落ちて、小さな実の粒ができています。

5月のたんかん果実

今は生理落果期で、新芽と果実で養分を競い合い、自然と果実が落ちる現象で、地面には落ちた小さな果実が見られます。

5月は新緑の葉が濃い緑に変わっていき、根が動き、樹勢を強くする時期。発根を促す肥料を撒く予定です。

昨年台風でかなり葉っぱが落ち、樹勢も弱った木が何本かあるので、今は葉っぱを減らす剪定などせず、枯れ枝を切ったり、邪魔になりそうな防風林を切ったりしています。

カラッとした天気が多い5月は、作業が気持ちよく捗ります。

たんかん畑
新芽がワサワサ
作業中、集まる鶏
脚立に乗って作業中、必ず寄って来る鶏

たんかん開花

タンカン開花

しばらくブログから遠ざかっておりましたが、新シーズンが始まったので気を取り直し、農園のこと、日々の様子などを書いていこうと思います。

3月中旬頃にたんかんの花が咲き始めました。

昨年の台風ショックにより、何本かの木は樹勢が弱り、葉っぱもなくなりどうなることかと心配していましたが、春になり新芽が出てきて復活の兆しが見えてきました。

全体的に花も今年は多い気がします。

今シーズンはなんとか無事、順調に育ってくれることを願っています。(来年はたくさんの人に食べてもらいたい!)

タンカンの花

自家用で、野菜も色々作っています。

今は夏野菜のきゅうり、トマト、なす、ピーマン、生姜、唐辛子、インゲン、人参、大葉、スイカ、カボチャなど。野菜作りは難しいけど楽しいです。

種まきや、苗を植えつけたばかりのこの時期は特にワクワクしています。

屋久島の梅雨は大雨の日が長く続くので、梅雨に入るまでが第一段階の楽しみ。

梅雨が終わった後の第二段階までいけたら嬉しいな(いつも壁が立ちふさがります)

テッポウムシ

テッポウムシがいる印

奄美地方は今日梅雨明けしたので、屋久島ももうすぐですね!

ただもう今日は物凄い暑さになりました。

前日までたっぷり雨が降った上での晴れなので、とにかく蒸し暑い!バテます。

今日は何箇所かテッポウムシに入られたのを見つけました。

テッポウムシ=ゴマダラカミキリムシの幼虫です。

テッポウムシがいる印
木屑があると必ずテッポウむしがいる
テッポウムシがいると木屑でわかる
Y路の枝が好き
テッポウムシ
木屑を針金でほじくると発見
テッポウムシが成虫となり飛び出してできた穴
テッポウムシが成虫となり飛び出してできた穴

ゴマダラカミキリムシは5月下旬くらいから成虫になって木から飛び出し、何日か経ったら、幹や枝に卵を産み付けます。卵から孵った幼虫が木の中に入り樹皮などを食べまくり成長します。

成虫を見かけるのは5月下旬から8月くらいまで。

でも幼虫がいったん木に入ってしまったら、こっちが見つけない限り、翌年の5月に成虫になって出てくるまでずっと木の中。

このゴマダラカミキリムシ(成虫)に卵を産み付けられない対策として、木を揺すって落として踏みつけるという地道な対応はしますが、朝早くでないと効果ないので(日が高くなるとすぐ飛んで逃げてしまう。朝はボケーとしてて下に落ちる)もう一つ、「バイオリサ スリム」というテープも使用します。

木の幹や枝に巻きつけて、ホッチキスなどで止めるだけ。

バイオリサスリム
バイオリサスリムテープを巻く
木の幹に近い場所に巻きます

カミキリムシ対策としてバイオリサテープを使用しているのは、樹全体に薬を蒔きたくないのと、カミキリムシだけに対して効果があり、他の環境に影響がないから。

バイオリサテープは表面にカミキリムシに効果のある微生物防除薬が塗られていて、テープに少しでもカミキリムシが触れると菌がカミキリムシの体内に入り、養分・水分を奪ってミイラ化して死ぬ作用になっています。

当農園でバイオリサの使用を始めて3年目。

時々、ゴマダラカミキリムシが硬直して枝に止まったままの姿を目にします。

劇的に減るわけではないですが、効果はあると思うので使っています。

たんかんの摘果作業

たんかんの実

屋久島は今週末を乗り越えたら、梅雨明けしそうです。

今年の梅雨は大雨の日が何日も何日も続いたので、ちょっと曇りで雨が降っていないだけで嬉しいですね。

たんかんの実の摘果時期がやってきました。

摘果作業はとても大事で、樹に実をつけすぎると樹が疲れて翌年以降の実のつけ方に影響が出て極端に不作になったり、樹が弱ると害虫などにやられやすくなったり、実が養分を奪いあったりして大きな実にならないといった、様々な問題が出てきます。

たんかんの摘果作業
まずは傷モノ、病気ぽいモノ、形が悪いモノから落として、枝葉と実のバランスを見ながら落とすもの、残すものを選択しています。

たくさん実がついているのを落とすのはとてももったいと思って、以前はなかなか思い切って出来なかったのですが、去年くらいからやっとその重要性を身に染みて感じたので、今年も思い切って落としています。大体手のひらサイズに1個残すくらいです。

摘果後のたんかんの実
地面には落とした沢山の実が

摘果をする為に木に登ると、枯れ枝や、木の中に入って樹皮を食べ尽くすテッポウ虫がいることに気づいたりして、早期発見、早期対応ができます。

木に登って細かい所までじっくりと見て早く気づくことができる、この摘果作業の時期はとても重要だと思っています

たんかんの実

たんかんの実

梅雨真っ盛りの屋久島です。

家の中はエアコン除湿フル回転、毎日毎日本当によく降ります。

今の時期のたんかんの実は、ビー玉よりちょっと大きいくらいの大きさ。

木の足元を見ると、「生理落下」で小さいうちに黄色くなって落ちた実が沢山あります。

木は木で自ら残す実を選んでバランスを取っているみたい。

いい品質の実に育てたい、来年以降も木が疲れないようにと私たちはさらに手を加えて実を選別します。

梅雨が終わったら、摘果作業が始まります。

たんかんの実 6月中旬

カミキリムシ

6月に入ってから、天敵カミキリムシがまた沢山見かけるようになりました。

ゴマダラカミキリムシ。

このカミキリムシが木の幹に卵をうみつけ、孵化して幼虫(テッポウムシと呼んでいます)になると、木の中に入り込み、樹皮を食べながらどんどん奥に入ったり、枝の周りを一周したりします。

幼虫が樹皮を食べ進めていると、木屑が外側に出てくるので、それに気付けば針金など細いもので木をほじくり幼虫をやっつけることができます。

幼虫を放っておくと、いつまでも木の中をほじくり進まれ、その木の樹勢は弱まり、ナガタマムシなど別の虫によって、木が枯れてしまう要因にもなる。

まずは成虫のカミキリムシを捕まえることで、産卵の数は減らせるので、6月から8月くらいまでは、雨が降っていなければ毎朝いつもより早めに畑に行き、木を揺らします。

そうすると木の枝に止まっていたカミキリムシが落ちてくるので、捕殺できます。

朝陽が高くなってくると、木を揺らしても飛び去ってしまうので、朝の早い時間が捕殺のチャンスなのです。

薬剤は極力使いたくないので、地道にカミキリムシに対応しています。

何日か続けると、数は減ってくるので手間はかかりますが効果があると思っています。

それでも幼虫(テッポウムシ)にはいつの間にか食われていますけどね。

被害は最小限に抑えられています。

私が木を揺らして周っていると、畑のコッコ達が後をずっとついてきて、上から落ちてくるいろんな虫たちを取って喜んでいます。朝の癒しのひと時です。

タンカンの開花

タンカンの開花

タンカンの花が咲き始めました。

園内は、タンカンの花の香りが漂っています。

写真ではわかりにくいですが、濃い緑の葉っぱと新芽の黄緑の葉っぱのコントラストがとても綺麗で私はこの時期が大好きです。

タンカン春の新芽

タンカンの新芽

タンカンの花芽

今年のタンカンの発送が全て終わり、ホッとする間も無く来年に向けて始動しています。

タンカンについては、多くのお客様にお求めいただきまして本当にありがとうございました。

タンカンを育てるところから、発送まで全て自分たちで行なっているので、お客様からの反応をじかに受け取ることができます。

嬉しいお言葉もたくさんいただき、また1年頑張るパワーをもらえました。

本当に嬉しいことです。ありがたいです。

今後も頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

タンカンの新芽が出てきています。開花は間近ですね。

タンカンの新芽