たんかんについて

たんかんは中国の広東省原産のミカン科の常緑樹でポンカンとネーブルオレンジの自然交配でできたと言われています。大きさは大体150g前後でみかんとほぼ同じくらいの大きさです。漢字では「桶柑」と書きますが「短柑」という字を使うこともあるようです。

たんかんの味

たんかんは普通のみかんに比べて水分が多く非常にジューシーです。 甘みも柑橘類ではトップクラスの糖度約12度ほどになります。 また、南国を思わせるオレンジに似た爽やかな香りと味はまさに芳醇で豊潤な柑橘と言えるでしょう。

たんかんの旬

日本でたんかんが出回るのは大体1月末から4月上旬頃までです。 南に位置するほど旬が訪れるのが早いので沖縄より旬がはじまり最後に九州本土の鹿児島や宮崎に旬が訪れます。 ここ屋久島では2月中旬頃から3月中旬頃が収穫のピークになり、皆様にお届けするのは通常ですと2月下旬から4月頭頃までとなります。

たんかんの特徴

収穫したてのたんかんの実は普通のみかんに比べて丸くてパンパンです。また、外皮は硬めですが薄く傷付きやすいという特徴があります。このため、傷のあるたんかんが比較的多く出回っていますが外皮の傷は味にはほとんど影響しません。 外皮の硬さから手で皮をむきにくいので、ナイフなどで切れ込みを入れるか、オレンジのように等分にすると食べやすくなります。 手でむくときはそのままむくよりは、まずたんかんを半分に割ってから皮をむくとむきやすくなります。 ​ また、たんかんのジョウノウ(薄皮)は普通のみかんより薄く口の中に残りにくくて食べやすいです。

たんかんの栄養

たんかんは特にビタミンCが豊富でみかんの約2倍とも言われています。 その他、整腸作用が高いペクチンや疲労回復に役立つクエン酸、シネフィリンなどが含まれています。 カロリーは150g(約1個分)あたり75kcalほどです。

たんかんの産地

たんかんの主な産地は鹿児島県で全体の90%近くを占めています。その他では沖縄県で約10%、宮崎県で1%弱ほどの生産量があります。 つまりたんかんは99%以上は鹿児島県以南で栽培されており、ほぼ100%九州南部で栽培されていることになります。 ​​国内の近年のたんかんの出荷量は約年5000トン前後です。